日本農芸化学会関東支部2015年度企業イベントパート2~企業研究員からのメッセージ~が、2月13日(土)に日本獣医生命科学大学E棟1階講義教室で開催されました。

 本年度より企業イベントを秋と冬の2回実施することとし、その2回目として、企業の第一線で活躍中の若手研究員を講師としてお招きし、就職活動を控えた院生・学部生の合計98名に対して、若者の未来をエンカレッジする講演を行いました。参加企業はキッコーマン、協和発酵バイオ、森永乳業、花王、大正製薬、サントリーで、農芸化学に相応しい分野の6社にご賛同を頂きました。  

 講演は企業紹介、自己紹介、研究紹介、新入社員の頃のエピソード、学生への期待やアドバイス等々、興味深い話が満載で、話の内容も判り易く、学生にとって実りある講演内容でした。
 その後のパネルディスカッションによる総合討論では、学生からの数々の質問に対して講師一人ひとりより丁寧な回答をいただきました。その中には答えにくい鋭い質問もありましたが、講師の方々も本音で答えてくれました。学生にとっては大変参考になったと思います。

 引き続き、講師と学生の参加者全員が学内の食堂ホールに移動し、西村支部長の発声で乾杯し、盛大に懇親会が行なわれました。なお、前々回の本イベントの懇親会では、講師の方が学生からの多くの質問に追われて、食事をする時間が殆ど無かったことから、前回同様、乾杯後に講師の方の食事タイムを設けさせていただきました。懇親会では、学生の皆さんが講師を取り囲み、身近にお話が出来て、本年も大盛況のうちに企業イベントパート2を開催することができました。

 本イベントは企業の講師と学生のみの参加のため、双方が遠慮なく、自由に交流ができることが大きな特徴です。参加した学生から、「企業研究の面白さを知った。」「企業イベントに参加して良かった。」「前回の企業イベントパート1にも参加したが、両方とも非常に有意義であった。」「就活に向けて勇気を貰った。」との感想を頂き、学生にとって有意義なイベントを提供できたと思います。来年度の企業イベントもパート1とパート2の2回の開催を予定しています。

(福田和郎)

当日の講師と演題

1.立道 祐輝 (キッコーマン・研究開発本部)
キッコーマンの研究開発~しょうゆのおいしさ研究について~
2.纐纈 健人 (協和発酵バイオ・バイオプロセス開発センター)
微生物によるものづくりの面白さ~企業での研究活動 etc.~
3.佐藤 洋平 (森永乳業・素材応用研究所 バイオプロセス開発部)
森永乳業における機能性素材としてのプロバイオティクス研究と開発
4.江野口 祐佳 (花王・開発研究第2セクター ヘルスケア食品研究所)
花王の健康科学研究について ~ママさん研究員の視点から~
5.平田 隆 (大正製薬・医薬研究本部 薬理研究所 薬理第2研究室)
創薬における薬理研究者の役割
6.作山 智 (サントリービール・商品開発研究部)
ザ・プレミアム・モルツの美味しさへのこだわり

会場の様子

西村支部長と福田幹事の挨拶

講演中の様子

パネルディスカッション

懇親会

全員での記念写真