開催日時

2015年8月5日(水)10時から17時

開催場所

日本大学 生物資源科学部 生命化学科実験室および講義室

開催内容および高校生および中学生の参加人数

以下の六つの実験を実施し、91名(内中学生4名)の高校生および中学生が参加した。
Menu 1:働くタンパク質、酵素 -生体触媒の性質を調べる-
     -カビ、細菌、酵母、ミクロな生物たちを見てみよう!-
Menu 2:香りの神秘
     -植物から「香り」成分を取りだしアロマキャンドルを作る-
Menu 3:血液凝固・線溶を試験管内で見る
Menu 4:かぜ薬から湿布薬をつくってみた -医薬品の有機合成-
Menu 5:土の中の息吹を測定しよう! -土の呼吸を観察しよう-
Menu 6:黒豆は黒くない! -変色する黒豆色素を利用しよう-

 今年も、上記日程にて高校生のための実験セミナー『バイオサイエンス・スクール2015』を開催いたしました。本実験セミナーは、日本農芸化学会関東支部、日本土壌肥料学会・神奈川県青少年科学体験活動推進協議会の多大なるご支援により、日本大学生物資源科学部生命化学科の教職員を主体として実施することができました。実験には約100名の実験好きな高校生・中学生および神奈川県青少年科学体験活動推進協議会の担当者1名と同会にてインタンーンシップを行っている大学生2名が見学を行いました。

 最近は、高校生対象の実験講座が多くの場所で開かれるようになり、いくつかの講座を受講した人にとっては、これまでの内容が簡単であるという意見があり、学会および大学主催のセミナーとして、実験に慣れている人のために、座学中心の高校生にとっては高度な実験内容を盛り込んだ実験メニューを実施致しました。お陰様で一部のメニューでは定員を超えた応募があり、他のメニューに参加いただいた場合もありました。そのために、バイオサイエンス・スクールへの参加をあきらめてしまった生徒さんもおりました。参加できなかった生徒さんへは大変申し訳ありませんが、多くの生徒さんが農芸化学分野に興味を持っている事を実感致しました。

 高校生各自の興味にあった実験メニューを選べるよう豊富な実験メニューを提供し、大学の食堂を利用した昼食会、大学生・大学院生による実験指導もあり、今回の実験セミナーを通じて、参加された皆さんには、農芸化学に関連する科学実験の面白さや大学の雰囲気等を含め満足していただけたようです。

(熊谷日登美)

会場の様子