日本農芸化学会関東支部2014年度大会が、10月18日(土)午前10時より、埼玉県さいたま市にある埼玉大学で開催されました。埼玉大学は新宿からJRで約30分、駅からバスで約10分程と、比較的東京からのアクセスはよく、関東支部全域からの多数の参加がありました。

 須貝威支部長の開会の辞の後、一般講演のポスター発表(55題、うち若手優秀発表賞エントリー34題)が行われました。奇数・偶数の演題に分かれ、各55分のディスカッションタイムの中、コンパクトな会場も幸いし、発表者と参加者の間で活発な議論がなされました。昼食後の午後13時から、一般講演の口頭発表(13題、うち若手優秀発表賞エントリー8題)が行われました。発表時間8分と質疑応答時間2分が短く感じられるレベルの高い発表と、活発な質疑応答がありました。若手優秀発表賞(口頭発表部門)は参加者全員の投票で決定されました。

 一般講演の後、平成26年度農芸化学技術賞を受賞された牧野聖也氏(株式会社明治食機能科学研究所)により「免疫調節多糖体を産生する乳酸菌を活用した機能性ヨーグルトの開発」という題目で、また同じく平成26年度農芸化学技術賞を受賞された山本直之氏(カルピス株式会社)により「乳由来血圧降下ペプチド素材の開発」という題目でそれぞれ受賞記念講演が執り行われました。最後に、西村敏英副支部長から閉会の辞があり、支部大会は無事予定通り終了しました。

 大会終了後に埼玉大学内の5月に改修されたばかりの生協第2食堂で懇親会が行われました。一般34名、学生61名、合わせて95名が参加し、和やかな雰囲気の中で、活発な議論と情報交換の場となりました。会の後半では本年度で2回目となる若手優秀発表賞授賞式があり、ポスター発表部門3名、口頭発表部門1名が選ばれ、須貝威支部長から賞状と副賞が各受賞者に授与されました。

 他のイベントが学内で開催され、駅からのバスが混雑し、参加者の到着が遅れるなどのアクシデントもありましたが、幸い天候に恵まれ、学生・若手研究者を中心に143名(一般45名、学生98名)もの人達が集まりました。コンパクトな会場で開催された、質実ともに充実した密度の高い関東支部大会となりました。

(朝井計)

会場の様子

ポスター発表、口頭発表
 

受賞講演
 

懇親会

若手優秀発表賞受賞者

【ポスター発表の部】(3名)
長谷部文人(東大・生物生産セ)
  アミノ酸キャリアタンパク質を介して生合成される新規アミノ酸とその代謝産物の同定
茂木亮介(筑波大・生物資源)
  Rhodococcus属細菌の凝集体ライフサイクルについての解析
遠藤 里佳子(東京農大・応生科・バイオ)
  高温ストレス下におけるがん細胞の細胞周期・細胞死制御機構の解明

【口頭発表の部】(1名)
尾花 望(筑波大・生命環境)
  外界の温度に対するウェルシュ菌のバイオフィルム形態応答

記念写真

須貝威支部長、朝井計幹事(支部大会責任者)とともに
(長谷部さんのボスの西山真先生も一緒に写っています。)

受賞者の講演要旨

講演要旨はこちら

案内ちらしのPDFファイル

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