開催日時

2016年8月3日(水)10時から16時

開催場所

日本大学 生物資源科学部 生命化学科実験室および講義室

実施実験内容

メニュー1:カビ、酵母、細菌、ミクロな生物たちを見てみよう!
メニュー2:働くタンパク質、酵素 -生体触媒の性質を調べる-
メニュー3:香りの神秘 -植物から「香り」成分を取りだしアロマキャンドルを作る-
メニュー4:血液って固まる? 固まらない?
メニュー5:かぜ薬からできる湿布薬の不思議-医薬品の有機合成-
メニュー6:きょうからあなたも「植物のお医者さん」

参加人数

実験参加者:高校生84名、中学生3名、合計87名
実験見学者:7名(保護者および高校の引率教員)
神奈川県青少年科学体験活動推進協議会:担当1名、インターンシップ学生4名

責任者

日本大学 生物資源科学部 生命化学科
教授 熊谷日登美
准教授 袴田航

 今年も日本大学生物資源科学部湘南キャンパスにおいて、高校生のための実験セミナー『バイオサイエンス・スクール2016』を開催いたしました。本実験セミナーは、日本農芸化学会関東支部、日本土壌肥料学会・神奈川県青少年科学体験活動推進協議会の多大なるご支援により、日本大学生物資源科学部生命化学科の教職員を主体として実施いたしました。実験には約90名の実験好きな高校生・中学生が参加し、保護者や高校の引率教諭、神奈川県青少年科学体験活動推進協議会の関係者が生徒さんの実験を見守っていました。

 会の冒頭では西村支部長より、ノーベル賞を受賞した大村先生のご研究が農芸化学分野であることを解説し、多くの参加者が驚きいておりました。支部長のお話だけでも農芸化学を知る良いきっかけとなったと思います。

 本実験セミナーでは、農芸化学という学問分野を理解・体験していただくために、身近な素材を題材とし幅広い分野にわたる実験メニューを実施しました。近年では、高校生対象の実験講座が多くの場所で開かれるようになってきましたが、このような身近で幅広い実験を提供できるのは農芸化学の強みであると考えます。そのお陰か、全てのメニューで定員を超えた応募があり、高校生・中学生の農芸化学分野への関心の高さを強く感じました。

 また、実験だけでなく学問を修める大学での生活を知る機会として、大学食堂を利用した教員・大学生との昼食会、大学生・大学院生による実験指導も実施しました。

 今回の実験セミナーを通じて、参加された皆さんには、農芸化学に関連する科学実験の面白さや大学の雰囲気等を含め満足していただけたようです。

(袴田航)

会場の様子